さいたま市浦和常盤のアソマナ学園フリースクールは
小学生〜高校生までの不登校や発達障害の学習支援を行っています!

文部科学省の全国調査によると、小学校と中学校の不登校児童生徒の数は2011年度から9年連続で増加しています。

いずれも暴力行為の発生件数が前年より増加しているだけではなく、学習に追い付けないなどの教育的要因、思春期による体と心の変化に対応できない心理的要因が不登校になる大きな原因であるとしています。

そんな不登校児のなかには、発達障害を抱えている子どもが多くいます。発達障害は『生きづらさ』を感じてしまう心の病気なので、集団生活に馴染めないもどかしさから学校へ通うことを辞めてしまう子どもは決して少ない数ではありません。

この記事では、発達障害の子どもが不登校になる割合と学校へ通えなくなる主な理由を解説していきます。発達障害の子どもが学校へ行きたくないと言っている、または現在進行形で不登校に悩んでいるという方は、ぜひ最後までご覧ください。

発達障害の子どもが不登校になる割合

令和元年に発表された文部科学省の調査資料によると、不登校児童の数は小学校が90,089人、中学校が162,736人、高校が76,775人です。不登校は中学校に上がると急激に数を増やし、学年が上がるごとに増加していく傾向にあります。

ここからは、発達障害の子どもが不登校になる割合について詳しく解説していきます。

明確な数字がわかる統計はない

前述したように不登校児童の数は文部科学省の調査により判明していますが、そのなかで発達障害の子どもがどれ位の割合で存在するのかは明確なデータがありません

そもそも、発達障害に関する定義も誰がどのような調査をするかで変わります。たとえば文部科学省の調査では、通常学級における発達障害が疑われる生徒の割合は6.5%とされていますが、これも医師による診断ではなく担当教員の回答から割合を示したものです。

上記の結果を参考に考えていくと、30人のクラスがあれば1人か2人は発達障害を抱えている可能性が高い生徒がいるということになります。

発達障害を抱えていると学校生活を楽しめない原因になるケースが多く、周囲の友達と円滑な集団生活を送れないことに悩んでいる場合もあります。明確な割合はわかりませんが、不登校と発達障害の関係は決して無視できない問題です。

82%は学校へ行きたくないと思った経験がある

子どもの発達の悩みを解消する情報サイト「パステル総研」が実施した気になるアンケート結果を紹介します。

こちらの調査では発達障害の子ども187名を対象に、学校へ行くことを渋る「登校しぶり」に関するアンケートを実施。その結果、82%の子どもが『学校へ行きたくないと思った経験がある』と回答しています

  • 登校しぶりの経験がある⇒47.5%
  • 以前は登校しぶりがあったが今はない⇒25.7%
  • もともと登校しぶりはない⇒17.9%
  • 不登校中⇒8.9%

アンケート結果により、過半数に当たる56.4%の子どもが現在進行形で登校に関する課題を抱えていることがわかります。さらに学年別で見ていくと、学年が上がるごとにその割合は増えていく傾向にあります。

また、このアンケートを実施した子の親は、52.8%が「登校しぶりをする日もあればスムーズに登校できる日もある」と回答しています。登校させるべきか否かを親が悩んでしまう背景には、こういった事情があるというわけです。

発達障害の子どもが不登校になる理由

発達障害には注意欠如、多動症、学習症、チック症、吃音、自閉スペクトラム症など、さまざまな心の病が含まれます。生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害なので、外見から判断することが困難であり症状も十人十色です。

障害であるにも関わらず周囲の理解を得られず、「協調性がないわがままな子」というレッテルを貼られてしまうことも珍しくない発達障害。ここからは、発達障害の子どもが不登校になる主な理由を説明していきます。

周囲の友達とコミュニケーションが取れない

発達障害のなかでも「自閉スペクトラム症」を抱えている子どもは、こだわりが強すぎるという特徴があります。協調性のある生活が求められる学校においては、自分のこだわりを押し通す子どもは浮いてしまい、周りから好機の目にさらされてしまうケースも珍しくありません

他にも、自閉スペクトラム症を抱えている子どもは以下の特徴がみられます。

  • 周囲の友達と目を合わせて会話ができない
  • 他の子どもに対して関心を示さない
  • 言葉の発達が遅い
  • 自分が興味のあることに対するこだわりが強すぎる

子どもは成長していくと、学校内でコミュニティを作り微妙な対人スキルが必要になります。自閉スペクトラム症を抱えていると些細なコミュニケーションを取るのが困難なので容易に友達を作ることができず、浮いた存在になってしまいます。

その結果、学校に行っても常にひとりぼっちなので面白さがわからず、学校へ行きたくない不登校になってしまうというわけです。

勉強についていくことができない

学習障害、注意欠如、多動性障害を抱えている子どもは、学校の勉強についていくことができません。学校の大部分を占める時間は勉強なので、先生が何をいっているか不明、ついていけない、理解できない状態が長く続けば、子どもはやる気を失ってしまいます

同時に勉強を進める学校では、個別指導は難しいです。また、塾や個別指導で放課後に勉強を補おうと考えても、専門家でなければ適切な指導ができない場合もあります。

また、注意欠如や多動性障害を抱えていると授業に集中できません。授業中は机に向かって集中しなければいけませんが、手足が動いたり癇癪を起こしたりします。協調性が求められる学校の生活においては、そのような行動は浮いてしまう原因になります。

イジメの対象になりやすい

学校教育の影響により、昔に比べれば目に見える障害を抱えている子どもに対する偏見やイジメは少なくなりました。しかし、実際に現代社会においても、イジメが原因で不登校になる児童は多くいます。とくに発達障害は目に見える障害ではないため、イジメの対象になりやすいのです。

  • 暴力を振るう
  • 強要する
  • 無視する
  • 物を隠す

とくに最近ではネットを使ったイジメが増えています。たとえば、クラス全員が入っているLINEグループに自分だけが入っていない、Twitterなどで悪口を言われている、知らない間に個人情報を拡散されているなど、悪質なネットイジメは増え続けています。

イジメに関しては親子のコミュニケーションの時間で判明することも多いので、子どもとしっかり対話する時間を必ず設けるようにしてください。

まとめ

発達障害の子どもが不登校になる割合と理由を解説してきましたが、参考になりましたか?

発達障害は確かに「生きづらさ」を感じてしまう心の病なので学校生活において不自由を感じることは少なくありませんが、必ずしも不登校になるわけではありません。学校や友達のサポートがあれば周りの子ども達と同じように楽しい学校生活を送ることができます。

しかし、実際に発達障害を抱えている子どもが不登校になっているのも事実です。その時は、無理して学校へ復学させようとするのではなく、きちんと子どもと対話をしながら別の選択肢があることも提示してあげましょう。

小学生から高校生までの学習支援を行う『アソマナ学園』では、最新の脳科学に基づくICT教材を利用しながら休学中のさまざまな悩みや問題を解消します。学校との連携で毎月「学習報告書」と「学習計画書」を作成して提出しているため、不登校中の出席日数も問題ありません。

子どもの新しい居場所を作れるアソマナ学園には、専門のカウンセラーも在籍しています。不登校になった子どもに対して復学以外の新しい道を提示させてあげたいと考えている親御さんは、気軽にアソマナ学園へご相談ください。