小学校低学年の時に、先生が怖くて学校に行けなくなりました。
だんだんと欠席、早退、遅刻が増えてきて、登校しようとすると腹痛や過呼吸を起こすようになり「無理して学校に行くのはやめよう」と親子で決めました。
アソマナに出会う前には、市の教育相談や適応指導教室、学童、放課後等デイサービス、民間のフリースクールなど、色々なところに相談し、見学や体験に行きましたが、本人は「人数が少ないだけで、学校と同じ」と言って、通うことはできませんでした。
その後、ネットで検索してアソマナを見つけ、説明会に行くと、アソマナの先生は
「そうか、怖い思いをしたんだね。よく頑張ったね。大丈夫だよ。」
と優しく本人に声をかけてくださいました。
このような事を言ってもらったのは初めてだったので、親の私が泣きそうでしたが、本人の心にも響いたようで、「ここなら行けそう」と言ってくれて、こうしてアソマナっ子になりました。
それ以来、祝日でアソマナがお休みの日は残念がるほど、アソマナが大好きになりました。
アソマナでは、叱られるとか、マニュアル通りの一方的な指導や学習の押し付けはありません。先生方は、いつでも笑顔で優しく、子どもが自ら気付き、自分で自分がやるべきことを見つけて行動できるように、導いてくださいました。このような受容的で安心感のある環境で、アソマナに通って1年経った頃には、うちの子は、驚くほど元気に明るく、精神面でも学習面でも成長しました。以前はお友達と関わるのも避けていたのが、今では家に帰ってからお友達の話を楽しそうにしてくれるようになりました。
学習も、学校のペースに遅れることなく、教科書やドリルを使って自分で進めて、分からない時は先生に教えていただいています。
そんな我が子の姿を見て、親の私は「学校に行けるかどうかは、実は大した問題ではないのではないか…」と思うようになりました。それよりも、子どもが安心して、楽しく、自信を持ってイキイキと生きられることが、何よりも大切ではないのかと。
このような思いを持つようになってから、逆説的ではありますが、子どもが「学校に行ってみる」と言って、週に何回か、授業に出られるようになりました。それでも本人は「アソマナは絶対やめない。私にはアソマナがあるって思えるから、学校に行けるんだよ」と言っています。アソマナは、本人にとって、チャレンジのためのベースキャンプみたいなものなんでしょう。
不登校になると、子ども本人も自信を無くし、親自身も、育て方が間違っていたのかと、自分を責めて孤独に陥ってしまいます。アソマナは、そんな親子丸ごと、「大丈夫だよ」と言って受け止めてくれる、大きくて温かいハグのようなところです。