発達障害のお子さんをお持ちの親御さんは、学校や勉強について悩むこともあると思います。そんなときの選択肢となるのがフリースクールですが、「発達障害の子どもをフリースクールに通わせたいけど、どんなフリースクールを選べばいいの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、フリースクールの種類や、発達障害の子どもにおすすめのフリースクール、発達障害の子どもがフリースクールに通う際の注意点などについて詳しく解説します。

フリースクールは民間の教育機関であり、教育理念は指導内容は運営者によって大きく異なります。お子さんに合ったフリースクールを選ぶためにも、ぜひ記事を参考にしてみてください。

発達障害とは?

まずは、発達障害について確認しておきましょう。発達障害は厳密にいえば病気ではなく、生まれつきの脳機能の発達の偏りによって起こる「特性」です。この特性の影響が大きく、日常生活に支障をきたすと「障害」となります。

発達障害は以下のように3つに分類され、それぞれ異なる特徴が見られます。

  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)
  • 学習障害(LD)
  • ADHD(注意欠如多動性障害)

発達障害は外見からはわかりにくいため、特性について「わがまま」「自己中心的」「思いやりがない」「怠けているだけ」「親の育て方が悪い」などと批判を受けたり、周囲からの理解を得にくいことも少なくありません。

しかし、発達障害の特性によって引き起こされる困難は、その子の特性や個性、能力や希望などを理解したうえで環境を整え、一人ひとりに合った学びの機会や場所を容易することで、軽減できるといわれています。

軽い発達障害であれば、学校生活は乗り越えられることも多いです。しかし、発達障害であることを認識しないまま、もしくは適切な対応を取らないまま社会に出ると、仕事や人間関係で大変な思いをしてしまうかもしれません。

まずは専門のクリニックと相談する

発達障害は、フリースクールに通えば治るというものではありません。お子さんが「発達障害かも」と思ったら、まずは専門のクリニックに相談することが大切です。

初発達障害の場合、1つの障害ではなく、たとえばASDとADHDなど複数の障害を持っていることが通常です。症状や程度によっては、薬を使った治療が適切であるケースもあるかもしれません。

そして、クリニックのドクターと相談しながら、フリースクールに通うなど今後の方針について決めていきましょう。

フリースクールとは?

フリースクールに明確な定義はないものの、一般的には「不登校の小学生・中学生・高校生など子どもたちが学校以外で学び、友達との時間を過ごせる居場所」を指すことが多いです。

文部科学省が平成27年度に行った調査では、全国に474の団体・施設があることが確認されており、各地にフリースクールが点在しています。

フリースクールが受け入れているのは主に、何らかの理由で学校に通っていない不登校の子どもたちですが、そのほかにも発達障害や学習障害がある子どものサポートを行う施設も数多くあります。

フリースクールの大きな特徴が、入学資格がないこと。異なる年齢の子どもたちがおり、学校のように決められたカリキュラムがありません。

フリースクールの7つのタイプ

フリースクールにはいくつかのタイプがあります。それぞれ特徴や支援内容などが変わってくるため、お子さんに合ったフリースクールを選ぶことが大切です。

ここからはフリースクールを7つのタイプに分け、詳しくご紹介していきます。

1:発達障害や学習障害の子どもを支援するスクール

発達障害や学習障害などによって、友達と関係を築いたり、学習が困難だったりする子どもを専門家が支援するスクールです。

2:子どもの居場所になることを目的としたスクール

学校に復帰することを目的とせず、子どもが元気や自信を取り戻すための居場所になることを目的としたスクールです。勉強する意欲や自信を取り戻すことが基本的な方針です。

3:学校復帰のための学習サポートが充実したスクール

今は不登校だけど、いずれ学校に復帰したいと考えている子ども向けのスクールです。一旦学校を離れて心を休めつつ、個別の学習指導で勉強に送れないようサポートします。

4:自宅でサポートが受けられるスクール

スタッフが自宅まで足を運び、一緒に時間を過ごすタイプのスクールで、不登校で登校が難しい子どもを対象としています。子どもの要望に合わせてお絵かきやゲームなどを行う中で、外に出る意欲を取り戻していきます。

5:医療機関と連携したスクール

心や体の病気を持つ子どもを対象としたスクールで、安心して通えるよう、医療機関と連携を行っています。フリースクールに通いつつ、医療的なケアを受けやすいことが特徴です。

6:通信制高校・サポート校が開設したスクール

通信制高校やサポート校が開設するフリースクールで、小学生・中学生を対象としています。高校に進学したときの生活をイメージしやすく、スクールによっても指導方法などに違いがあります。

7:オルタナティブスクール

不登校かどうかに関わらず、新しい教育方針のもとで学びたい子どもや保護者に選ばれているスクールで、子どもの自主性を伸ばすための独自の教育方針を持っていることが特徴です。

発達障害の子どもにおすすめのフリースクール

お子さんが発達障害である場合は、発達障害や学習障害の子どもを支援するスクールがおすすめです。このようなフリースクールには専門家が在籍しているため、一人ひとりの子どもに合った対応をしてくれます。

アソび(運動)とマナび(勉強)を通して“未来の自分創り”をするフリースクールのアソマナ学園』には、『子どもの発達科学研究所』の資格をもったアテンダントが在籍しています。

お子さんのつまづきやすいポイントを丁寧に指導するカリキュラム構成、取り組みやすさに配慮したeラーニング学習教材などで、自宅での学習をサポート。ぜひ一度お問い合わせください。

発達障害の子どもがフリースクールに通う際の注意点

発達障害のお子さんをフリースクールに通わせる際には、注意点もあります。あらかじめ、注意点について知っておきましょう。

その子に合ったフリースクールを選ぶ

まず、その子に合ったフリースクールを選ぶということが大切です。上記でもご紹介のように、フリースクールにはさまざまなタイプがあります。また、そのほかにも、子どもとの相性や好き嫌いなどもあるかもしれません。

フリースクールに通うのは親御さんではなく、お子さんです。性格や特性、希望や目的に合わせ、お子さんを尊重しながらフリースクール選びをしていきましょう。

長い目で子どもの成長を見守っていく

親御さんとしては、「子どもの居場所を作ってあげたい」「子どもに成長してほしい」などの期待を持ちながら、フリースクールに通わせる方も多いと思います。

しかし、フリースクールに通ったからといって、必ずしもすぐお子さんに大きな変化が表れるわけではありません。最初は環境の変化に戸惑うことがほとんどです。

親御さんの焦りは子どもに伝わってしまうので、焦らず、長い目で見てお子さんの成長を見守ってあげましょう。

まとめ

発達障害は周囲から理解を得にくいこともあり、上手く人間関係を築けずに不登校となってしまうことがあります。

フリースクールは、そんなときにお子さんの「居場所」となる学びの場です。フリースクールにもいくつかのタイプがありますが、発達障害のお子さんの場合は、専門家が在籍するフリースクールがおすすめです。

アソマナ学園』では、『子どもの発達科学研究所』の資格をもったアテンダントがお子さんをサポートしております。まずはぜひ一度お気軽にお問い合わせください。