子どもが不登校になってしまったけど、どこに相談すれば良いかわからない…そんな悩みを抱えていませんか?

文部科学省による令和元年の調査結果によると、小中学生の不登校児童生徒は181,272人です。前年度から10.2%増加していて、1,000人当たり18.8人が不登校になっている現状は平成10年度以降で最多の数となっています。

少子高齢化で生徒の数は減っているにも関わらず、不登校児童生徒は増加傾向にあるという由々しき事態に陥っているのが、今の日本です。つまり、現代社会において不登校は誰がいつなってもおかしくない状況です。

子どもが不登校になってしまった時、多くの親は周囲に相談するのが気まずくて家庭内だけで解決しようとします。しかし、子どもの不登校は家庭内だけでは解決できない場合が多い問題です。

不登校になった子どもについての悩みを相談できる場所を探している方は、この記事で紹介する窓口や専門機関に話を聞いてもらいましょう。ひとりで抱え込まず、人に相談することで新たな光が見えてくるかもしれません。

不登校の悩みを相談するメリット

不登校の問題を解決するためには、周囲の支援がとても大切です。気軽に相談できないシビアな問題ですが、勇気を出して人に頼ることでさまざまなメリットがあります。

自分の気持ちを楽にしてくれる

不登校によりストレスを抱えているのは子どもだけではありません。親もまた、心に強いストレスを抱えてしまっているものです。

誰にも話せない、いつまで経っても子どもが学校へ行ってくれない、解決できない…そんな毎日を過ごしていれば親の心も不安定になり、それは子どもにも伝達してしまいます。

自分が抱えている葛藤、悩み、苦しみを素直に第三者に吐露するだけで、気持ちを楽にしてくれる効果があります

親の心が安定することで、子どもの心も安定していきます。すると、親子そろって解決への糸口を見つける前向きな行動が取れるようになるのです。

解決の糸口を見つけることができる

第三者に不登校の悩みを相談することで、家庭内だけでは気が付かなかった解決への糸口を見つけられるかもしれません。

たとえば、思春期を迎えている子どもは親に対して本当の不登校の原因はなかなか口に出せないものです。しかし、第三者であれば話してくれるかもしれません。不登校になった原因が分かれば、それは問題を解決するための大きな前進です。

また、窓口や専門機関で解決の糸口を模索するために行動しているという行為自体が、子どもの気持ちを変えるキッカケになる場合もあります

第三者への相談、または交えて話をすることで、解決の糸口を見つけられるだけではなく、子どもに対してさまざまな選択肢を提示できるのです。

不登校の悩みを相談できる場所(人)

不登校の悩みは家庭内だけで抱え込んではいけません。人に頼り、周囲の支援を受けながら解決していく問題です。

ここからは、不登校の悩みを相談できる場所や人を紹介していきます。

親戚や友人

まず思いつく家庭内以外の相談先と言えば、近い親戚や親しい友人です。

親戚や友人は家庭内の問題であっても親身に聞いてくれるでしょう。上記で紹介した自分の気持ちを楽にしてくれる効果がありますので、自分の心を安定させて冷静な判断ができるようになり、解決への糸口を見つけられるようになるかもしれません。

しかし、親戚や友人は専門家ではありません。具体的なアドバイスを受けることはできませんが、第三者に話を聞いてもらうだけで気持ちを楽にしてくれるという大きな効果がありますので、まずは親戚や友人に相談してみることをおすすめします。

SNS

誰もがスマホを持ち、外部の人間と気軽にコミュニケーションが取れるようになった現代社会においては、SNS等でも不登校の悩みを相談できます。

SNSで不登校の悩みを相談する時におすすめのツールは以下の2つです。

  • Twitter
  • Facebook

SNSには、たくさんの人がいます。現在進行形で同じ悩みを抱えている方、または解決した方もいるので、相談だけではなく共感により心を落ち着かせる効果があります

不登校の悩みを抱えている家庭はこんなにあるんだ…このような共感は心を落ち着かせ、自分以外にも頑張っている人がいると思うだけで心を強くしてくれます。また、SNSで相談することにより自分では思いつかないような解決の糸口を見つけることができるかもしれません。

しかし、SNSは原則として相手の素性が分からないものです。情報や共感などは得ることができますが、自分の子どもに対する具体的な解決には至らない場合が多いということを忘れてはいけません。

学校の先生

子どもが通っている学校の先生に相談すれば、学校にいる時の様子を親よりも知っているため具体的な対応を取りやすいです。

学校の先生は不登校になった子どもを気にかけて親身に相談に乗ってくれるというメリットはあるものの、不登校になった原因が学校への不信感であった場合は解決できません

子どもに対するストレスになってしまう可能性もあるため、学校の先生へ相談する場合はまず親が個別で担任に会い、話を聞いてみることをおすすめします。

医療機関・行政機関

不登校の原因に思春期が関係しているケースは多くあります。一部の病院では思春期外来が設置されていますので、さまざまな不登校に関する悩みを相談できます。

プロのカウンセラーに相談すれば、医学的知見により的確なアドバイスを得ることができます。しかしながら、それが必ずしも根本的な不登校の解決に至るかどうかは分かりません。

また、各自治体では行政機関による相談窓口が設置されています。児童相談所や青少年センターなど名称はさまざまですが、これらの窓口ではカウンセラーや児童福祉士などの専門家に無料で相談できます。

頼れる親戚や友人がいない、学校の先生に話しても解決できなかった…そんな時は、行政機関へ相談してみてください。医療機関への相談は、まず子どもの心を安定させなければ話ができないといった状況の時に診断してみることをおすすめします。

フリースクール

フリースクールでは、さまざまな事情で学校へ行くことができない子どもに対して、学校に代わる学びの場を提供しています。

一口にフリースクールと言っても、経営目的はさまざまあります。

  • 学校への復帰を目的にするタイプ
  • 子どもの居場所として機能することを目的にするタイプ
  • 不登校を抜け出すために共同生活を送るタイプ

目的だけではなく学習方法もさまざまで、自宅へ先生が訪問してくれるスクールもあれば、しっかりと学習時間を決めてすべてオンラインで授業を行ってくれるスクールもあります。

フリースクールは不登校生徒を専門に扱っている機関なので、プロからの専門的なアドバイスを聞くことができます

心理カウンセラーが専属でついているフリースクールもありますので、不登校の問題を具体的に解決する方法を知りたいという方には特におすすめです。

まとめ

不登校の悩みを人に相談するメリットと相談先を紹介してきましたが、参考になりましたか?

不登校は家庭内だけで抱え込んでしまいがちな問題ですが、早期解決するためにも周囲への支援を要請する行動は不可欠です。その行動が子どもの気持ちを変え、前向きな問題解決への糸口になるかもしれません。

小学生から高校生までの学習支援を行うアソマナ学園では、専門カウンセラーへいつでも不登校の悩みを相談できます。また、最新の脳科学に基づくICT教材を採用しているため、不登校により心配な学習の遅れを取り戻すことができます。

さらに、不登校時の学びの支援を専門にしているため、不登校でも出席日数扱いになりますので進学に対する不安もありません。

不登校の悩みを誰かに相談して解決方法を教えてほしい、または、いつ復学しても大丈夫なように勉強させたいと考えている方は、アソマナ学園へ気軽にお問い合わせください。

不登校は家庭内で抱える問題ではなく、周囲の人に頼って解決への糸口を見つけるものです。共に寄り添い不登校を解決し、子どもの未来を創りましょう。